診 療 科 目
一般歯科・矯正科・小児歯科

診療科目

一 般 歯 科 ( 補 綴 科 、 保 存 科 )

補綴治療とは、比較的大きな虫歯の欠損を治す場合に、金属やセラミックなどの冠を歯に被せることによって虫歯によってなくなってしまった欠損部を補っていくような治療法のことをいいます。
また歯そのものが欠損してしまっているような場合には、欠損している歯の両隣の歯を削って欠損部を橋渡しさせるブリッジというものを被せたり、部分的な義歯(取り外し式の部分入れ歯)などを用いて欠損部を補い、ふたたび噛めるようにしていく治療法のことも補綴治療といいます。                     
保存治療とは、まさに歯を保存するための治療をいい、歯の根の中の治療や歯周病の治療、そして金属やレジンなどを虫歯の欠損に詰めて治すことにより、歯を抜くことなく自分の歯で噛めるようにしていきます。

矯  正  歯  科

矯正治療はみなさんもご存じの通り歯並びをきれいにする治療法です。
しかし矯正治療にはもっともっと大切な役割があるのです。          
それは歯並びを良くすることによって歯磨きがしやすくなると共に、お口の中の衛生環境が改善されるため、虫歯の発生率や将来大人になったときの歯周病の罹患率などが極めて低くなってくるのです。
また、最近では成人になってから矯正治療を行う患者様が増えておりますが、骨格的に問題のあるケースでは成長発育が旺盛な小学校低学年のうちから矯正治療を開始してあげることで、骨格の不正にまで治療効果を及ぼすことができ、より効果的な治療結果を得ることが可能になります。

小  児  歯  科

小児歯科とはまさに小児の歯科治療のことを言いますが、あえて小児の歯科治療を大人と分けて行う理由は、小児の歯科疾患の特徴が大人の歯科疾患の特徴とは大いに異なるためなのです。
たとえば虫歯が進行するスピードをみてみると、小児の虫歯は大人の虫歯よりも数倍も早く進行してしまいます。
また小児の大きな特徴として、6歳から12歳くらいにかけて、すべての乳歯が大人の歯と交換するというダイナミックなイベントが小児のお口の中には次々と起こってくるのです。
したがって、この時期の適切な歯科的対応が将来のお口の健康度を決めるといっても過言ではないのです。それは、小児のむし歯発生だけにとどまらず、歯並びや歯周病といった問題などとも深くかかわってまいります。
また、この時期に開始する予防的な処置は、一生を通して最も大切な役割をもっていると言っても過言ではありません。
乳歯に代わって新しく大人の歯が萌出してきますが、生え出したばかりの大人の歯は虫歯の原因である酸に対して非常に弱いのです。Post Eruptive Maturation(萌出後成熟)といい、萌出してから2~3年という月日をかけて、歯の表面はどんどん成熟し耐酸性が向上していきますが、逆に考えれば、この時期が最も耐酸性が低く、虫歯になりやすいと考えられるのです。
その他にも様々な小児特有の特徴というものがあり、治療に対する配慮もまったく大人と異なる部分もありますので注意が必要です。
この時期に行った歯科治療がトラウマとなり、その後の予防管理などが一切できなくなってしまっては、子供の長い将来を考えた場合には大きなマイナスとなってしまいます。
したがって、小児の治療においては決して無理をせず、子供が安心して治療を受け入れられるような環境を整えていくことがとても大切になるのです。